老舗・有名呉服店

青山ゑり華

(あおやまえりはな)

金沢の本店と同様、豊富な加賀友禅の品揃えで定評あるお店です。加賀友禅は作家物の逸品から手頃な小物まで、また手の込んだ加賀小紋や牛首紬など、石川県の染織品には特に力を入れておいでです。

青山八木

(あおやまやぎ)

八木好み、と言われるシンプルモダンな着物や帯、都会的なコーディネイトで名高いお店。作家物、産地物の着物や帯もオリジナルの色遣いですっきりとアレンジされたものが多く、染め織りともに時代を先駆けるお店です。

青山みとも

(あおやまみとも)

幻の貝紫、古典辻が花などのオリジナルを中心に、全国各地の染めや織りを取り揃えたお店、沖縄ものを中心に産地物や作家物が充実しており、銀座には扱う商品によって4店舗を構え、幅広いニーズに応えています。

ゑり善

(えりぜん)

半襟のお店として創業以来四百二十年、今ではフォーマルからカジュアルまであらゆる種類の着物や帯を扱っておいでです。京都ならではの優雅な伝統美が際立つ振袖や訪問着など、長い歴史に磨かれてきたこのお店の品々は「ゑり善好み」として多くの人に愛されています。

きしや

(きしや)

大正十三年の創業以来、一貫して「きしや好み」と呼ばれる独特の淡く優美な色とオリジナルの柄に拘り、繊細な美しさあふれる格調高い着物や帯を創り続けています。

銀座伊勢由

(ぎんざいせよし)

明治元年創業、1933年より銀座八丁目にお店を構え、着物や帯、浴衣から風呂敷や和装小物などの小さなものまで、銀座らしい品の良い華やぎを感じさせるオリジナルの商品を取り揃えた老舗です。

銀座越後屋

(ぎんざえちごや)

250年の歴史を誇る老舗呉服店、古典柄の華麗なフォーマル着物や帯を中心に、どのような場面にも安心して着用できる正統派のお品が揃えられています。

銀座こうげい

(ぎんざこうげい)

卓越した審美眼で知られる白洲正子さんが、昭和31年から約15年間銀座で経営し、田島隆夫さんや古澤万千子さんら多くの作家を見出し育て世に送り出すなど、染織界に大きな影響を与えた名高いお店です。

銀座むら田

(ぎんざむらた)

文政年間創業の老舗、国内産地に伝わる美しい手仕事の染織品、また膨大な染織資料や異国裂のコレクションから生まれる更紗文様の着物や帯、そして古更紗などの裂地から仕立てる帯など、日常着からフォーマルまで、選りすぐったお品が並ぶ充実したお品揃えのお店です。

銀座もとじ

(ぎんざもとじ)

産地物の紬や作家物の着物や帯、染め、男物の着物それぞれを専門の別店舗に構える、充実した品揃えのお店です。工房や産地との交流から生まれるオリジナルの商品も多く、奄美大島が店主の故郷であることから、特に大島紬はこのお店の原点として力を入れておいでです。

きもの英

(きものはなぶさ)

洗濯機で丸洗いが出来て仕上げのアイロンも不要、洗える着物の専門店として定評ある「きもの英」。厳選された素材を用い、友禅は京都の千總、帯は西陣の川島織物で作られ、何度洗濯機で洗っても型崩れしない確かな縫製で仕上げられるお品は、合繊の着物のイメージを一変させます。

志ま亀

(しまかめ)

1810年京都にて創業、戦後銀座にお店を構える老舗、一目で志ま亀のものと分かる、こっくりと深みのある独特の色遣いと大らかな古典意匠の着物と帯をオリジナルで染め織り上げています。優雅で気品豊かな品々で人気の高い呉服店です。

自由が丘扇屋

(じゆうがおかおうぎや)

織りの着物を中心に本物だけを吟味して扱っておいでです。同じ産地物の中でも糸や染めの確かな物だけが選び抜かれており、アフターケア等についても万全の心強いお店です。

新松

(しんまつ)

明治八年より銀座にお店を構え、銀座らしい華のある着物や帯を揃える染めの専門店、一目見て綺麗と言われる着物創りを、というお店のポリシーの通り、華麗な友禅を得意とするお店です。オリジナルの商品には、揚羽蝶の落款が入っています。

大彦

(だいひこ)

友禅染と日本刺繍を駆使し、独自な感性で美術的な作品を制作する江戸染繍の大御所。重厚な存在感を持つ贅沢な作品を製作しています。

大羊居

(たいようきょ)

大彦から独立した染繍工芸の名門。大羊居は大彦と並び称される江戸染繍の最高峰、贅を凝らした個性的な作品を製作しています。

千總

(ちそう)

創業450年を誇る京友禅の老舗、千總。多くの工程それぞれに熟練の勘と高い技術力を持つ専属の職人が伝統を受け継ぎ、歴史と共に蓄積された古典的な意匠を基に格調高い作品を創り出しています。

ちた和

(ちたわ)

残念ながらお店を閉じられてしまいましたが、一流の職人の手のみで誂えられる優雅な華のある品々で、各界に顧客を持ち、銀座の呉服店を代表する花形的存在であったお店です。

竺仙

(ちくせん)

天保13年創業、浴衣と江戸小紋のみを染め続けて160年以上の歴史を誇る老舗です。江戸明治から伝わる型紙と職人の鋭敏な勘のみで作られる緻密な染めを守り続け、本物の江戸の粋を今に伝えています。

紬屋吉平

(つむぎやきちへい)

数年前に創業180年の歴史を閉じられてしまいましたが、銀座の老舗として文壇や歌舞伎界など各界の錚々たる方たちを顧客に持つ呉服店でした。結城紬や黄八丈、越後上布は別機を持ち、女将の浦沢月子さんの厳しい目と美意識で選ばれた個性豊かな品揃えに高い評価を受けていたお店です。

満つ本

(まつもと)

残念ながらお店を閉じられてしまいましたが、皇室御用達の名店です。日本橋三越に面してお店を構え、豪華で重厚感のあるフォーマルな着物や帯を中心に一点一点オリジナルで誂えておいででした。